モノづくり現場において、常に最適なパートナーとして進化しつづける"CAM-TOOL"
3軸加工
多彩な加工モードを搭載し、高硬度材への高速直彫りをはじめ、様々な加工において高品位かつ高効率な切削を実現します。
また金型モデルの形状評価・編集機能も搭載し製品モデルから金型モデルへの展開作業を強力にサポートし生産リードタイムを短縮します。
3軸加工
■ 加工モード(ポリゴン) 等高複刃荒取り加工 等高複刃取り残し加工 等高走査線荒取り加工 走査線加工 等高取り残し加工 面沿い取り残し加工 面沿いオフセット加工 等高仕上げ加工 |
■ 加工モード(サーフェース) 等高線荒取り加工 等高線高効率荒取り加工 等高線仕上げ加工 等高線全体仕上げ加工 走査線領域加工 平坦部周回加工 水平領域加工 取り残し加工 面切削仕上げ エイミングチェック CL + チェック カーブ切削 ペンシル加工 複合面沿い加工 |
加工効率を重視!工具の負担を軽減!
中荒取りから最終仕上げ加工を視野に入れた隅加工!!
従来の荒取り機能に加え、高速工具パス演算方式の加工「等高複刃加工」を搭載。他にも高硬度材の高速直彫り加工を実現する等高線高効率荒取り加工など、よりいっそうの時間効率を重視した荒取り加工が実現できます。荒取り工程では、等高線オフセットパスを基本として高速加工を行える等高複刃荒取り加工をはじめ、次工具にて取り残り部位を追い込む複刃取り残し加工を用意しました。
■ 等高複刃荒取り加工/等高複刃取り残し加工 複数工具による等高線/取り残し切削を荒取りから中仕上げまでの各工程に一括適用。前工程までの削り残り部分を自動検出し、 削り残り部分に対してのみカッターパスを作成します。アプローチ動作を最小限に抑え、削り残し領域毎に優先的に加工するなど、 無駄のない加工が行えます。また、鋭角切削部に対するR挿入処理や削り残し処理など、より効率的で安全な加工データが作成できます。( 工具はボール/ラジアス/フラットエンドミルを組み合わせて使うことが可能。) ・等高複刃荒取り加工 等高線オフセット加工により大荒取りを行う機能です。 ・等高複刃取り残し加工 2工程以降は、削り残り部分を前工程の工具軌跡情報から自動検出。また、立ち稜線部の残りを優先的に加工するなど、エアカットの少ない加工が可能です。 |
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【 等高複刃荒取り加工 】 | |
【 等高複刃取り残し加工 】 |
■等高走査線荒取り加工
等高Zでの往復動作による一定方向の荒取り加工を行います。走査線往復による加工は、接続移動が低減する分、加工時間の短縮につながります。
試作でケミウッドやABSなど切削負荷の低い材料を加工される場合に効果を発揮します。
■等高線高効率荒取り加工 「等高線荒取り」 をもとに、加工効率を考慮したカッターパスを作成することができます。指定された半径R形状をコーナー部に出力したり、工具負荷がかかる部分にフィレット円弧やトロコイド動作で出力したりすることで負荷を軽減できるため、送り速度を下げずにカッターパスを作成することが可能です。また、G00移動をなるべく行わないような切削を考慮したカッターパスを作成することも可能です。 普通鋼切削などは、往復動作による荒取り加工を選択できます。各Z値毎に往復動作後、輪郭なりにカッターが走行するので、削り残りを少なくします。 凸形状をチップ式工具で荒取りする際、内側から外側に追い込むパスは最外周でチッピングになる恐れがあるため外側から追い込みたい所です。等高線高効率荒取りは、凸形状を自動認識した上で追い込み方を「内側から」、「外側から」の選択が可能です。また、外側から追い込む時もできるだけ外側の輪郭に沿って追い込みクリアランス移動を最小限に留めることもできます。 |
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【外側から加工 】 | |
【 等高複刃取り残し加工 】 |
■水平部Zピッチ補正 特に高硬度材を加工する場合、削り残しが大きく発生する水平部(平坦部)の除去処理は重要です。 |
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■フィレット/トロコイド加工機能
従来の荒取り機能に加え、高速工具パス演算方式の加工「等高複刃加工」を搭載。他にも高硬度材の高速直彫り加工を実現する等高線高効率荒取り加工など、よりいっそうの時間効率を重視した荒取り加工が実現できます。荒取り工程では、等高線オフセットパスを基本として高速加工を行える等高複刃荒取り加工をはじめ、次工具にて取り残り部位を追い込む複刃取り残し加工を用意しました。
■平面切込み削り残し処理
チップ式ラジアスミルに対応した削り残し処理機能を搭載。
平面切り込み量を大きくした場合に発生する削り残し部分を処理するカッターパスを自動出力し、加工工程・加工時間の大幅な短縮を実現します。
■接続移動
オフセットパス間を滑らかに接続。 凹形状で内側に切り込み外側に広がって行く際に、工具が全面当たりの動きになります。
外側のパスに乗り移るために図のようなS字で輪郭なりに乗り移り工具負荷を軽減させます。
取り残し加工
■取り残し加工 工具の半径Rにより取り残された部分をより小さな工具で再度加工したい場合に、前回使用した工具半径を指示し、自動的に取り残し部分を検出してその部分だけのカッターパスを作成します。取り残し部分の加工は稜線の持つ角度に応じて、稜線に沿った加工、あるいは稜線に対して直交方向の加工になります。小径工具を使用することが多い稜線部の加工は「いかに切削負荷・工具負荷を軽減するか」が重要となります。取り残し加工では、外側から徐々に追い込むことでこの問題を解消します。 |
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他社例: 高い方から低い方へ加工。加工の途中で切削負荷が大きくなり工具にやさしくない。 |
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CAM-TOOLの場合: 外側から徐々に追い込む。切削負荷を全体的に軽減でき、工具にやさしい。 |
■面沿い取り残し加工/等高取り残し加工 前工程での工具形状を指定することで、前工程での工具が入り込めなかった稜線部、溝部などの未加工領域をシステムが自動検出しカッターパスを作成します。 指定した切り込み量で追い込むことができるほか、前工程における傾斜切り込み離れ量やコーナーRを考慮して、 過剰な負荷のかからない安全なパスが作成できます。(ボール/ラジアス/スクエア工具の使用が可能) ・面沿い取り残し加工 「面沿い取り残し加工」は溝/穴や急勾配の取り残し部を等高線パス、 緩斜面の取り残し部は面沿いパスで効率の良いパスを作成します。 ・等高取り残し加工 「等高取り残し」は全ての取り残し部分に対し残し山高さ均一を考慮した 等高線だけの加工です。 稜線部、溝部などの未加工領域を等高線による オフセットパスを作成します。 いずれも平面方向の追い込みによりあらゆる取り残し部位に対応可能です。また、最終平面ピッチ機能や円弧挿入機能を実装している為切削負荷の低減と良質な仕上げ面を実現できます。 突き出しの長い小径工具の有効運用のには欠かせない機能です。 |
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仕上げ加工
カッターパスは狭い入り組んだ箇所でも構造点を均一に配置! 高品質な加工面を実現します。 従来の荒取り機能に加え、高速工具パス演算方式の加工「等高複刃加工」を搭載。他にも、高硬度材の高速直彫り加工を実現する等高線高効率荒取り加工など、よりいっそうの時間効率を重視した荒取り加工が実現できます。荒取り工程では、等高線オフセットパスを基本として高速加工を行える等高複刃荒取り加工をはじめ、次工具にて取り残り部位を追い込む複刃取り残し加工を用意しました。 |
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■等高線仕上げ加工
高速・高精度加工に適したダウンカットでの等高線切削により、形状加工に求められる高品位な仕上げ面を実現します。オフセット切削の追加や平坦部周回切削/走査線領域切削/水平領域加工などとの併用により、傾斜の緩やかな部分や水平面に対する加工にも対応。鋭角切削部に対するR挿入処理や角出し機能などの豊富なパラメータも用意され、仕上げや中仕上げ工程において、幅広く活用されています。
■水平部パス出力
フラットエンドミル/ラジアスエンドミルを使用し、水平部のキワも同時に仕上げることで水平部のキワを加工する工程を削減できます。
■オプセット切削 勾配の緩やかな部分には、オフセットパスを追加 ■判断角度 指定角度以上の斜面にカッターパスを出力 |
オプセット切削 | 判別角度 |
■コーナR形状処理 切削面に対して工具が一面で接触(右図)するため、工具負荷が少なく食い込みや刃物欠損を回避することができます。また、緩やかなベクトル変化が、工作機の追従性を向上させ、減速回避、加工時間短縮が見込めます。 |
オプセット切削 | 判別角度 |
●切削面に対して工具が1面で接触 工具負荷が大きくビビリやすいため切削面に悪影響を及ぼす可能性があります。急激なベクトル変化の動きとなるため、減速が起こります。 |
●切削面に対して工具が1面で接触 |
■走査線領域
考え抜かれた緩斜面処理が、綺麗な仕上がり面と工具破損を回避。指定角度以上、指定角度以下の緩斜面にパスを自動算出し、折り返し部は角だれを防止する為に延長可能。壁部から指定量逃がすことによりチッピングを防止できます。
■平坦部周回
フラットエンドミル/ラジアスエンドミルを使用し、水平部のキワも同時に仕上げることで水平部のキワを加工する工程を削減できます。
■水平領域加工
指定された形状の水平領域をシステムが自動で検出・加工を行います。常にダウンカットで切削を行い、周回する(等高線)カッターパスを出力します。水平な部分をフラットエンドミルやラジアスエンドミルで効率よく切削する場合に有効です。
■等高線全体仕上げ
フラットエンドミル/ラジアスエンドミルを使用し、水平部のキワも同時に仕上げることで水平部のキワを加工する工程を削減できます。
■複合面沿い加工
連続した曲面群に対し、指定した輪郭を元に滑らかな面沿いパスを生成します。高品質な加工面と加工時間短縮が必要な場合などに有効となる加工モードです。また、面直方向からの追い込み加工が可能なため、仕上げ工程のみならず、部分的な中荒取り加工などの様々な工程で活用できます。
■面沿いオフセット加工
「面沿いオフセット加工」は、ポリゴンエンジンによる曲面なりのパスを生成する仕上げ加工モードで、加工形状に対し面上一定ピッチでオフセットしたパスを作成します。自動車外板プレスのような大物プレス加工に有効な機能です。特徴として、「面上一定ピッチのパスを作成」,「中間でガイドカーブを設けることで多岐にわたるオフセット輪郭を作成できる」などがあり、加工効率向上を実現します。 また、支援コマンド「ガイドカーブ作成コマンド」により、指定した曲面群の輪郭までを範囲とする工具中心を3Dカーブとして作成することで、加工範囲を「工具の接触する位置」で制御したパスが作成できます。
■カーブ切削
作成した3D 曲線がそのままカッターパスとして生成。フィレット曲面の中心線を使って任意の箇所に隅加工のパスを作成したり、文字図形を曲面に投影して文字彫りのパスを作成したり用途は多数あります。
■等高仕上げ加工
「等高仕上げ加工」は、ポリゴンエンジンによる等高線の仕上げ加工モードで、加工形状に対し等高線による切削パスと緩斜面部の等高線の間隔が広くなる部分にオフセットしたパスを作成します。特徴として、「ポリゴンによる高速演算」、「効率的な接続移動(例えば、近い加工エリアへの接続移動、3D曲線を用いた接続移動など)による加工時間短縮」があり、特に大物プラスチック金型加工に最適です。当社検証においては「等高線仕上げ」の加工時間と比較し最大30%短縮を実現しております。
■CL+チェック 作成済みのカッターパスと任意の面を組み合わせて、新たな動きが生まれます。等高線パスを利用してパーティングに乗り移る所でリトラクトが発生を防ぎ、周回させることも可能です。 |
最適化機能
最適化機能では、工具データベースと連動した切削シミュレーションが可能です。切削後の形状や干渉箇所の確認が行えます。また、エアカット削除、自動クリアランス、可変送り速度機能などにより更に効率的で安全なパスが生成できます。
・切削シミュレーション 実加工を行う前に、画面上で擬似切削を行うことで切削後の形状を確認できます。また、干渉した箇所への視覚的な確認が可能です。 ・干渉エラー表示機能 干渉となる原因を工具形状表示しながら確認できます。干渉パスを表示します。 ・エアカット削除機能 前工程で切削したワークを認識して、エアカットになる部分を削除します。 ・ 自動クリアランス機能 早送りを、ワーク干渉を考慮して最短距離に調節します。 ・「可変送り速度」機能 切削負荷に応じて段階的に切削速度を調整します。 |
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加工領域(加工面指示)
切削対象形状と使用切削工具との接触点(加工点)指示による加工範囲指示方法です。曲面エッジなどを加工領域として指定することで任意の曲面群に対してのみのカッターパスの生成が可能です。
【対応加工モード】 等高線荒取り/等高線高効率荒取り/等高線仕上げ/走査線領域/平坦部周回/取り残し加工 |
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等高線で加工する曲面を選択 → 選択された曲面部分にパスを作成 |
走査線で加工する曲面を選択 → 選択された曲面部分にパスを作成 |
加工領域抽出
ソリッド表示による、取り残し部や高負荷領域の確認が可能です。また溝部など検出された領域をもとに曲面が自動作成され、CAMの加工範囲として設定できます。 | ||
プランジ加工
プランジ工具による形状沿い・切り下げ加工により、大荒取り加工後の階段形状を効率よく除去。 荒取り加工の常識を変える画期的な中荒取りを実現します。 |
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・プランジ荒取り 工具底面に装着した刃を利用して垂直(Z)方向への突き加工用のカッターパスを作成するモードです。プランジ加工は垂直方向(機械の主軸方向)への切削のため、加工に伴う曲げ荷重が発生しにくく、重切削が行いやすいのでいわゆる「深もの」の切削にメリットがあります。 ・プランジ面なり モデル形状に沿った同時2軸の切り下げ加工です。主に、プランジ荒取り切削後の中荒取りに利用します。 ・下穴切削 穴切削を行います。荒取りモードの下穴空け用のデータ作成に利用できます。 |
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CL編集機能
分かり易いGUIの下で様々なCL編集/確認作業が可能です。容量を問わずCLとモデルを目視しながら調整し、調整後のCLをトレースなどでリアルタイムに確認が可能です。 【 主な機能 】 ・CL表示・ツーリング表示 ・トレース ・コピー/マージ/リバース ・部分編集 ・アプローチ付け替え/位置変更 ・F値変更(右図下) ・その他 |
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